日本の住まいはここ数十年で激変している。そして急激に減っているのが「仏間」ではないだろうか。
核家族化が進み、少人数の家庭には余分な居住スペースを持つほどのゆとりは少ない。マンションは顕著で、和室さえ最初から予定になく、フローリングのリビングに、琉球畳を敷くという、柔軟に対応出来るようなものも少なくない。要は、仏間に存在意義を見出せないのだ。

昔の家屋には、必ず仏間があった。それも床の間の隣など、大切な空間であった。それは先祖を敬い、生あることに感謝して手を合わせるという、ごく自然に親から子へ孫へと受け継がれたものだ。戦後の住宅事情がそのライフスタイルさえ一変させてしまった。生活空間を優先させたせいで、一気に仏間の減少が加速された。
いま、青少年問題がクローズアップされている。子供が親を敬い、大人に尊敬の念を抱くというのが幻想にさえ思える。精神的に幼稚な子供の増産で、自由を謳歌し義務を忘れる。そろそろ軌道修正してもいいんじゃないかと思う。私は、無宗教だから好き勝手が言えるのかもしれない。だからこそ、言いたいのだ。まず、きちんと自分の生まれてきた意味を話そうじゃないか。
そうだ仏壇を買おう!買って手をあわそう。あらら、めちゃくちゃ極論に走ってしまった。
お仏壇のもりきよが船越にオープンしたので、縁あって伺って来た。そうしたら、店内のお香の香りに包まれ、様々なお仏壇を眺めていると、とても心が落ち着いたのだ。
なんか、癒されたのである。宗教に関係なく仏壇を買うというのはジョークとしても、私のからだにはお香の匂いが癒し効果があると分かった。それはわたしのDNAに響いたのだ。いいなぁ、お香・お線香の匂いは・・・。我が家にも仏間はないが、両親には感謝している。ここに生ある私が存在していることに感謝なのだ。もし今より広い住まいを手に入れる事ができるならば、きっと仏間は作ろう。そう思った小一時間だった。(2004.4.17 文責:金城)