ウォシュレットも人を選ぶ!?  [川本 英美子]


みなさんこんにちは。川本です。

早いもので、このメルマガを書き始めてから1年が経ちました。
最初は、私に文章が書けるんだろうかという不安がありましたが、
何とかここまで続けて来ることが出来ました。
今まで、みなさんにとって役立つ情報、
またあまり役に立たなかった情報もあったかもしれませんが、
ここまで読んできて下さった方、本当にありがとうございました!

と、堅い挨拶はこれくらいにして、今回のお話に参りましょう。
前回まではトイレの詰まりに関するお話でした。
今回もトイレのお話なんですが、今回はちょっと面白いお話を致しましょう。
もし面白くなくても怒らないで下さいね(笑)
今回はウォシュレットに関するお話です。

ウォシュレットも人を選ぶ!?
こんな見出しをつけると、なんて失礼なトイレなんだ!なんて思われるかもしれませんが、
こんなことがあったんです・・・それは、ある会社からの電話でした。

G社 「ちょっとお尋ねしますが、ある特定の人が使うと
    ウォシュレットから水が出ない・・・なんてことはあるんでしょうか?」

私  「(特定の人って何!?と思いつつ)それはどういった状況なのでしょうか?」

G社 「他の社員が使用した時はちゃんと水が出るんですが、
    その社員が使った時だけ水が出ないんですよ」

ウォシュレットには重量で人を感知するタイプと、
センサーで人を感知するタイプがあります。
ウォシュレットがまだ普及していない頃、知らずにボタンを
押して水浸しになってしまったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。
(私の祖父もやりました(笑))
それを防ぐ為に、人を感知しないと水が出ないというトイレに改良されたんですね。
この他にも、センサーが「肌」を感知して水が出る
というタイプのウォシュレットもあるそうで、
その場合、きちんと「お尻」が出てないと水が出ないこともあるそうです(笑)

重量式の場合、ごくまれにですが、
子どもさんが使った場合に反応しないこともあります。
でも会社だし、そんなこともないはず・・・と思いながら、
念の為に私はこう尋ねました。

私  「失礼ですが、その方は体重が非常に軽い方ですか?」

G社 「いや・・・実はその逆なんですよ。特殊というか・・・(苦笑)」
私  「(特殊!?)恐れ入りますが、体格のよろしい方なのでしょうか?」

G社 「いや〜、かなり(笑)」

センサー式のウォシュレットの場合、便座に浅く腰をかけた場合、
人を感知せずに水が出ないこともあります。
そこで私はこう尋ねました。

私  「もしかして便座に浅く腰をかけられているのではないでしょうか?」

G社 「いや、普通に使用しているそうなんですよ。
    昔はちゃんと水が出てたそうなんですが、
    最近は出たり出なかったりするらしくって・・・」

私は困りました。そんなことってあるんでしょうか?
しかもその人が使用する時だけだとおっしゃるのです。まさにミステリーです(笑)
私は作業員に確認することにしました。
私は電話で聞いた一部始終を現場作業員に話しました。
彼の反応はこうでした。

「特殊な体型の方っていうことは、
 かなりお腹も出てる方なんじゃないですか?
 とりあえず、現場に行ってトイレを調査して来ます」

そんなことってあるんだろうか?と思いつつ、私は調査の結果を待ちました。
しばらくして、作業員から電話がありました。
原因が分かったというのです。

その会社のウォシュレットはセンサー式だったのですが、
それとは関係なく、操作用のリモコンの設置場所に問題があったようです。
リモコンの場合、その信号を感知するセンサーがトイレ本体に付いているのですが、
トイレを設置した時、スペースの関係上センサーとは逆側に
リモコン操作盤を取り付けたらしいのです。
人が座った場合、人を挟んでリモコンとセンサーが
配置されているという形になりますね。

でも、リモコンは多少の障害物があるくらいでは問題ないはずなんです。
みなさんは、テレビのリモコンを不思議に思ったことはないでしょうか?
私は幼い頃、テレビの前にわざと立ち、
リモコンで操作出来るかどうか試してみたことがあります。
こんなことをするのは私だけでしょうか?(笑)
遮っても、ちゃんとテレビは付くんですよね。
実はリモコンはある程度の障害物なら、
それを避けて信号を届けることが出来るそうなのです。
ただし、リモコンに内蔵されている電池が弱ってきた時には、
障害物を避ける力も弱まるらしいのです。

今回の件は、まさにそれでした。
G社の方の言葉を思い出してみて下さい。
昔はちゃんと水が出てたそうなんですが、最近は出たり出なかったり・・・
最初の頃はちゃんと障害物(お腹)を避けていたリモコンの信号が、
電池が弱ってきた為に、届かなくなっていたのでした。
そして、今回は電池を交換して一件落着となったわけです。

最近、ウォシュレットに代表されるようにトイレはどんどん進化しています。
近付くだけでフタが開いたり、自動で流してくれたり・・・
便利になっている一方で、時々無駄に感じることもあります。
まだ流すつもりじゃないのに!という時にセンサーが感知してしまって勝手に流れたり・・・
また、洋式トイレの普及で、足腰が弱くなり、
和式を使うことが出来ない子どもも増えているといいます。
バリアフリーという点で見ると、
こういった設備の進化は喜ばしいことだと思います。
ただ、「設備の進化」のウラには「人間の退化」も潜んでいるということも
忘れないようにしなければなりませんね。








【プロフィール】

西日本環衛工業(有) 
   総務担当  川本 英美子

広島女子大学 国際文化学部卒業
マンション管理会社「M合人社計画研究所」勤務を経て、現在に至る。

私達の仕事はキレイな仕事ではありませんが、
生活の基礎に関わる部分の環境を守るという大切な役割を担っていると思います。
それを誇りに思い、日々の業務を行っています。