「屋根裏の少年」-後半-。
--前号のあらすじ―
同業者の応援でやった築80年の家の屋根裏の掃除。
狭い入口から屋根裏によじ登り、投光機の先に映し出された風景は・・・
フカフカの絨毯のように敷き詰められたおびただしい量のホコリだったのです。
「屋根裏の少年」の運命やいかに!
この仕事で大変だったのはおびただしい量のホコリのみならず、
屋根裏の板(つまり天井板ですね)を踏むと割れてしまい
部屋の中にまっ逆さま、ということでした。
なので屋根裏に渡された梁の上を伝って移動しなければならないのです。
作業も梁の上からなので非常に不安定。
時にはアクロバティックな姿勢を強いられます。
もちろんその梁の上にもおびただしい量のホコリが・・・。
まずは梁の上のホコリを箒で落とすところから始めます。
きちんとホコリを払っておかないと滑って天井を突き抜け、
部屋の中に落下してしまいかねません。
トムとジェリーじゃあるまいし、天井が人の形に抜けたなんて
シャレになりません。(ちなみにトムもジェリーも“人”ではありませんが・・・)
慎重にホコリを払った梁をよじ登ったりくぐったりしながら前に進んでいきます。
この歳でジャングルジムをすることになろうとは・・・。
しかも片手には掃除機です。
やっと奥の方までたどりついて、いよいよ掃除機のスイッチ、オン!
おびただしい量のホコリが気持ちよく掃除機の中に吸い取られて・・・
いく・・・はずが・・・・・アレ?
表面のホコリしか吸い取らないのです。
そう。長い年月を経て溜まったホコリは、上からの圧力で固められた
ジュラ紀の地層のように天井板にへばりついていたのです。
仕方なく箒でそのホコリをこそぎ取ってチリトリに集めた後
仕上げに掃除機をかける、というやり方に変更しました。
本当は箒でなく野球のグランドを均すトンボが欲しかったくらいです。
そうやって奮闘すること約3時間。集まったホコリの量、40Pのゴミ袋3つ分。
鼻水を垂らしながら真っ黒になってジャングルジムに興じた“屋根裏の少年”は
「早く帰ってシャワーを浴びたい」という欲求を抑えつつ
次の現場へと向かうのでありました・・・。 完
快適工房 中下 典昭
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