金城 今回、小中先生との対談の機会を得まして、
「風水」と「住まい」の密接なかかわりを
分かりやすく語っていただきました。
小中 はじめに日本の住環境の歪みを考えることが重要だと思います。
日本の住まいは今や利便性や快適さを追求した、
西洋的な考え方が常識となっています。
便利性と分かりやすく言えば効率ばかりを求めています。
そこに負荷が必ずかかります。
その負荷との調和を考えるのが住環境のバランスです。
例えば、今は便利性だけのバリアフリーが一般化していますが、
多少高齢者の運動ができるとか、
過保護に走るきらいがある昨今のバリアフリーは逆に楽を与え過ぎ、
生きるというか生命力を奪うことになっているんです。
金城 バリアフリーというのは簡単に段差をなくしたり、
手すりをつけると言うような簡単なことではないんですね。
小中 そうですね。
家の中の空間とか機能とか、五感で感じたり
身体機能がバランスを取れるようにする。
それは、短絡的に便利性を追求することではないのです。
便利性を追求すれば必然的に負荷を生じます。
表層的になり、本質を消すことになります。
住環境をよくすることは、住まいの負荷(歪み)と
調和をとるということですよ。
だからこそ、住まいづくりの基本を考えるとき風水ははずせないのです。
分かりやすく言えば人間が住むと言うこと、簡単に言えば住む環境です。
人間いうものは例えば
五感もあれば精神構造もある。
心とかそれと身体的な構造で出来ている。
当然感性・知性も働く。
運動機能もあり、それらすべて人間が
住むことにおいていかに調和がとれるか、
心とからだの調和が取れるか、
便利性がなくて調和がない、
二元論(プラス・マイナス)でやると
機械的合理主義で今大きな弊害が必ず出てきています。
それが東洋的な考えに立てば、自然に人間が住まいと調和が取れます。
住む環境は大きく分けて心・精神的な面と、
空間とか素材、デザイン、エレメントなど
総合的な調和がとれているのが良い住まいと言え、
身体的にも機能的にも調和しやすい家が良い家だ。
それをカタチにするのが建築家でしょう。
人の集合体が家族であり、個のミクロに対して
家族の集合的なマクロというか、家族単位でその性質があります。
人に性質があるように、
家族という集合体にも遺伝的な無意識の性質があるのです。
個としての家との関わり、家族という単位での関わり、
それらがどうなじんでいくか、理想的な環境住宅は、
住まい(家)と家族が共生し成長していくのです。
金城 風水はとても奥が深く、数千年の歴史があるということですが。
分かりやすく何か具体的にお教えいただけないでしょうか。
小中 例えば、家族にも両親の性格、子供の性格、
それだけでなく、学校や職場など様々な要素があり、
それらが調和されていれば問題ないのだが、
そこを理解できていない人が案外多いのです。
例えば、「ひきこもり」。ドメスティックバイオレンス(DV)。
これらは住まいの環境がないがしろにされた結果に過ぎません。
西洋的なデザインで合理性や利便さを追求して、
それが行き着いた先に、ひきこもりや家庭内暴力、トラウマ、PTSD、
DVや家庭内離婚など増えているような気がします。
金城 住まいの環境でそれらの問題が起きているのですか?
小中 風水的に言えば住宅の環境です。
平面的に表せば「間取り」なんです。
「ひきこもり」というのは北の方位(空間)に問題があるのです。
「ひきこもる」というのは精神的に内なる世界に、
内的な方向へ意識が向きすぎておこります。
心理面でいえば、何かの抑圧を受けたり、
人間関係の抑圧を受け、対応できないから「ひきこもる」のです。
だから内向的な人はひきこもる傾向にあります。
これらの諸問題は風水でいうと「北の気」なんです。
北は「陰性」であり、下向する気なので
自然の法則でいうと陰性だから「こもる」というような
「気」が発生しやすい。
だからこれらを改善するには北の間取りが重要です。
これらの問題を起こす間取りとして北の外壁が凹んでいることが多く、
これを増改築して真っ直ぐにするか、
逆に出窓や外壁などで凸に出すことによって、
家庭の気が強くなり調和がうまれていきます。
これは一軒屋だけでなくマンションにもあてはまります。
マンションだと分析が必要ですが、
マンション全体を見て、
周囲の環境とのかかわりを見極める必要があります。
北の気の事象は、交流、落ち着く、家族、子供、内的などがあります。
また、北の部屋にガスとか火廻りがあったり、
明る過ぎたり、照明のコントラストが強過ぎたら
「火」の気となり、北の「水」の「気」と相克します。
相克して北の気が弱まるので
陰性の北の方位を明るくし過ぎないことです。
家を建てる前にこういうことは知っていてほしいですね。
北の気は陰性であり、家族の問題に大きくかかわりがあるといいましたが
それだけでなく、東の方位も関連があります。
(つづく)
 |
■プロフィール■
統合環境学研究所所長 小中 健滝
昭和53年 易学(東洋哲学)の思想に共感し研究を始める。
昭和58年 気学相談所設立(三原)。日に100人以上の相談する。
JR西日本で、観光名所とされる。
昭和60年 東洋哲学・運命学を研究・研鑽し、
風水思想が自然と人間共生循環する原点と確信する。
テレビ、雑誌等多数で紹介される。
平成元年〜15年にかけて東洋哲学・風水学を母体とし、
精神系・物質系の理論を両性具有とした統合統一理論(宇宙、自然論)を確立する。
前身の研究によって、現代気学の概念に応用し、臨床気学を確立する。
現代気学界において、約150の発見をする。
平成3年 筑波大にて開催された日中友好気のシンポジウムに出席する。
現 在 企業・経営者においても、東洋哲学・臨床気学による相談指導をする。
および、風水セミナーにおいて、環境風水学を普及する為に、
講演会などで活躍中。
前記から現在は東洋思想を基にアニミズム(自然尊重主義)から普遍的な平和思想を発見し、
それを基本におけば本質的な平和統合が理解でき可能となることを確信する。
現在、物質的な環境主義だけではなく、もっとも重要なのは精神的環境であると確信し、
今勉強会、セミナー等で提唱している。
又、現在ローカル民放において、視聴率中心主義からマスメディアの
公共性とモラルを基本とした視聴者との対話を重視し、
両者の共有、共感性の高い番組作りを主張し番組作りに参加している。
|